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zoom RSS 構造計算書偽造問題の私的推測

<<   作成日時 : 2006/06/24 13:09   >>

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建築士会、建築家協会をはじめ、この構造計算書偽装問題
(耐震偽装)でいろいろな立場でのコメントがでているらしい。

マンション購入者の方々にとっては、危機的状況。
ホテル所有者も同様、関係者に、責任とってもらい
なんとか、立ち直ってもらいたいと思います。

自分も同じ被害者の立場であったなら、家庭崩壊、
やるせないばかりでなく、
生きる意欲などなくしていまうかもしれない。
被害にあわれた方々が、早く、日常生活が取り戻せるよう祈る
ばかりです。

このプログでは、同じ設計を業務としている私が、推測を含め、
考えられる範囲で建築業界の体質を含め、なぜこのようなことが、
起こったのか、書いて見ようと思いました。私は、裁判官ではないので、
誰が悪いとかは、いえませんし、実態もわかりいません。

批判めいた表現もあるかもしれませんが、建築業界にかかわる
一個人といて、同じ一級建築士として話たいと思います。
たてまえ論的言葉は、各種団体に任せて、感じたことが
かければいいと思います。

ある建築士は、どうしたら建築業界で食べていけるか。と考えていたと
と思う。一級建築士の資格を持っていても食べられるわけではない。
選択として、工務店や建設会社に勤め、より専門業務を磨くことこと。
または、設計事務所や構造事務所に入り、よりそれらの実務を身に
つけないと一級建築士の資格を生かすことができないと思ったでしょう。

意匠設計事務所を開業しても、信用も宣伝する力もない。仕事が舞い込む
理由もない。そこで、独立しやすい構造設計事務所もいいかなと
思った。構造は、理論であり、経験は必要だが、パソコン時代であるから、
ソフトの操作方法や、構造理論は、特殊で出ない限り、できないことではない。

それと、建築実務が少ないが、食べられるところがある。それが、役所で
ある。しかし、公務員試験も合格しなければならなし、途中採用は
むずかしい。建築士が出した確認申請を法律に照らし合わせ間違いないか
を調べるところである。役所でも公共事業の現場にて学ぶこともできるが、
公共事業も書類、書類が中心で、設計も外部会社工事も入札でうわべの知識
にならざる終えない。ある建築士が入りたいとはおもわなかったろうが、
この確認機関の欠点も同じ背景があった。

ある建築士は、上記の理由により、構造設計に目をつけた。
構造は昔と違いパソコンソフトが開発され、機械とソフトでどうにか計算書は
できるし、一連作業で図面も書けるソフトもある。少しの期間、設計事務所か、
工務店に就職し、確認申請書が作れるようになった段階で独立、
機械とソフト購入して、建築士事務所が開ける。

お客は、建物依頼者でなく、工務店、ゼネコン、設計事務所で、
価格がある程度やすければ、入りこめるかも知れない。
これらの会社には、構造設計者がいない場合が多く、
きちんと評価できる技量を持っている人は少ない。

ここで、言っておくが、大学でも構造を研究し、きちっと構造の力学的理論
に興味があり構造を業務にしているかたも多くいるので、その方々のこと
でない。想像するある建築士の方のことであり、一般的な建築業界を話している。

次いでだが、木造構造計算は、鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨造(S)より構造計算は
難しく手間の割りには報酬がすくない。
ハスメーカーは決まった形なので、メーカーでしてしまう。
一般軸組み工法は、簡易計算が基準法施工令告示にあるので、それにて計算
する会社が多く、木造計算に費用かける会社はすくない。
よってターゲットは、中小ゼネコン、工務店、中規模設計事務所となる。

ある建築士は、RC,S造計算は大きな物件が多いので、面積単価は少ないが、
パソコンで計算するので、仕事が取れれば、効率がよいので、
生活ができそうと考えた。
民間建築物は、バブル当時は、よく設計事務所の設計監理物件看板が
よく見られたが、長く続く不景気で、その看板は少なくなり、
コストと設計が企画段階で決まらないと事業はできない状況に
なり、設計作業はコストに強い建設会社、工務店に含まれるように
なっていった時代背景があるかもしれない。

建築士は、建設会社の協力設計事務所、構造設計士は、建設会社の協力
構造建築士か設計事務所の協力構造士ということになる。
私が思うに、これは時代が要求したので、悪い構造とは思っていない。
協力設計事務所として、協力構造士として職務を全うすればいいのである。

しかし、少し、づる賢い経営コンサルタントと不動産さんが、世に現れることになる。
彼らは、不景気に儲かる事業として、ビジネスホテルを考え、また世間は広いマンション
を求めていることにきずいた。この発想は、バブル期はやったワンルームマンション
ブームの変形版である。

私は設計事務所に勤めているときに、108戸の投資型ワンルームを担当したことが
ある。その当時、経営コンサルタント、不動産屋さんのすごさを少し知ったのでした。
彼らは、世の中に求めるものに敏感で、不動産を扱っているが、実は銀行と同じで、
お金を扱っているのです。彼らの発想は、スパーで売っている商品となんら変わりが
なく、名目社会貢献というが、かなしいかな基本は株式投資や証券投資と
通じるお金なのです。

その当時は、彼らはアイデアとお金を持っていましたが、つくる力はありませんでしら。
建設会社は、しっかりとした経営で、公共事業をあったし、彼らのいいなりの金額では
工事はしません。たまに新興建設会社が出現し、かき回しましたが、ゼネコンはきちんとした。モラルがありました。よって、採算が取れる事業は面積の割には貸す単価の高いワンルームとなったのでした。その当時、それより、広いタイプ考えられましたが、実現は少なかったと思います。気をつけなくてはならないのは、建設会社でなくて、不動産会社から建築建設に向かった
会社です。モラルはものづくりでなくて、お金なのですから。

不況が続く中、公共投資が減る中、しっかりリストラし、健全建設会社もあるでしょうが、
一部どうしても、生きのこる手段として、前に書いた経営コンサルタントと不動産やさん
に力貸す建設会社が出てきて、伸びる時代が始まります。儲けが優先ですから、
いろいろな発想が出てきます。海外に製品を作らせ安く仕入れる。海外の製品を安く
輸入する。これが悪いということではありませんが、建築屋のつくるという発想より、安く買う
という思考回路をもつ、コンサルタントや不動産的考えの経営者に合ったのでしょう。

経営コンサルタントは、箱のみ建設会社に発注し、内部は海外から購入し事業を成功させました。箱(構造体、基礎等)では、建築費全体の半分満たないし、海外調達品を支給され、手間部分では、利益などあまりでませんでした。よって、ノウハウをつかんだらら、自社でやるようになり、コンサルタントとは、仲がわるくなりました。

また、その一方で、安くて広いマンションを提案した不動産さんとも知り合い、不景気の中、協力業者も協力してもらい、この方が利益がでそうとりるはじめました。はじめは、しっかりと構造計算し、しっかり施工を心がけましたが、マンションが売れるにしたがい、銀行紹介の建設会社との競争がはげしくなり、仕事は他の建設会社にいくこともなりました。

はじめの恩義も忘れる不動産会社に腹がたちましたが、請け負う仕事あっての会社です。全ての工事で価格見直しをしましたが、価格はある建設会社にとっては限界にきていました。
そして、ある建設会社は、ある設計士に構造計算を見直しさせ、鉄筋量やコンクリート量を少なく
するよう努力しました。

まだ、まだ、きつくなる価格ネゴ、再度、構造士に迫ります。もともとそれほど構造的に
勉強したわけでないので、パソコン計算一辺倒の限界を感じます。他の優秀な構造設計士さんに仕事を頼みたいけど、相場金額の半分以下の価格で受けているので、受ける構造設計士さんはいません。一度、これ以上はできませんといったのですが、他の構造屋さんに頼むといわれて、再度持ち帰った計算書。

このような構造設計料金でやる会社などないと思いつつ、もしかして同じ思いの構造設計士も
いるかも知れない。でも、構造計算は、役所や検査機関で検査するから、ばれれば、直して
報告しれば、建設会社やコンサルタントも分かってくれるだろう。と考えたかもしれません。

しかし、現実は、確認申請は許可された。工事着工も迫っている。はっきり建築士として、行政や検査機関、建設会社に話したほうが好いのに決まっている。しかし、言う勇気がない。戻れなのである。

ある建築士や関係者の状況は推測の域を出ないので、分からないのですが、ただ、このような流れであったと私は推測します。そして、うその計算書、図面で建物ができてしまった。

建築現場の監督、職人さんは、いつもやっている鉄筋配筋と違うと思ったでしょう。しかし、あまりにシンプルな構造躯体のせいか、新しい構造方法なのか、分からす、構造設計者も現場に顔を出さず、監理設計士も安い監理料なので、何回かしか顔も出さない。図面どおり、確認審査どおりやれば、いいと思ったことでしょう。

この文章は、マスコミからの情報や自分の憶測ですが、かけ離れてはいない気がします。
しかし、この悲劇の登場人物から私なりに学ぼうと思います。

■ある建築士から
事情はわかるよいうな気もする。一生懸命やっても、だめな時もあろう。建築士としてだめという勇気、断る勇気は大切と思う

■ある建設会社から
不景気の中、生き残るためにやったと思う。しかし、結果は生き残れなかった。
違う生き残りを考えれば、違っていただろう。うまい話や、づる賢い会社と付き合う
とその会社もそうなるかもしれない。付き合う人を見る目が大切。

■あるコンサルタントさんから
人助けと言いつつ、自分助けを優先してしまった。本職からはみ出ると大きな間違い
に気づかない。事業はお金は必要、しかし、目的はお金だけではない。

■ある不動産屋さん
人は、初心を忘れる。よい目的でも時が立てばずれる場合がある。常に初心を
思い出しながら、生きることは難しい。でもたまに振り返れば、大きな過ちはしないだろう。

■ ある役人、検査機関からは学ぶのでなく、要望を書く
主事資格や評価員資格、もちろん一級建築士の資格をもっている方がほとんど。
まず、建築関係の専門家は役所業務からは、育成が難しいかもしれない。
民間から優秀なかたを採用できるように、また癒着しまいように
建築実務を学ぶ場に出られるようにしたほうがいいと感ずる。
最近、不思議な法律が多い、法律改正を先にを考えているようだが、
もっと、違う見方で、役人的発想をあらためて、少しずつ変わってきている
とおもわれるが、根本問題を捉えてから、進めてもらいたい。

これからも、自分事として、考えていきたいと思います。
憶測をお許しください。

















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